サヤ取り入門 サヤ取り理論

サヤ取り理論

株式投資における「サヤ取り」の理論について、簡単な例を示して説明します。

サヤ取りを行うには、以下の基本原則を理解しておく必要があります。

これが基本原則ですよ!

 

  • すでに信用取引口座を持っているものとします。
  • 常に売り銘柄と買い銘柄を組み合わせて、ペアで売買を行います。
  • 「売り」と「買い」は必ず同数(同金額)建てし、手仕舞い(決済)も同時に行います。
  • A銘柄とB銘柄の株価の動きが非常に類似していて、明らかに関係があるものを選定します。
  • サヤ取りは株価の値動きを見るのではなく、銘柄間の価格差(サヤ)の開閉を見ます。
  • サヤが開き切ったところ、または縮小し切ったところで、仕掛け/手仕舞います。
  • 負けない投資法なんて存在しません。サヤ取りも例外ではありません。

細かいことをいうと他にも沢山あるのですが、基本的な原則として上の内容を理解しておくと良いでしょう。

それでは早速、簡単な「サヤ取り」の例を示して、順を追って説明します。

A企業・B企業

まず、ある企業の株価をA銘柄の株価と呼ぶことにしましょう。株式市場においては、このA銘柄の株価が割高か割安かを判断する最もポピュラーな指標として、日経平均値などの市場平均値を目安とする場合があります。
但し、単純に平均値よりも高いから割高、低いから割安と判断されている訳ではありません。当然、A銘柄の企業規模、業績はB銘柄と比較してどの程度だからとか、この企業は将来性があるから今後の業績が期待できるとか・・・、色々な要因を加味したうえで判断されているからです。

A銘柄の株価が、割高か割安かという感覚は絶対的な価格によるものではなく、他の銘柄との比較による相対的なものだということが出来ます。たとえ株式相場全体が下落局面にあったとしても、A銘柄だけが下落連動しなければ、いずれA銘柄は割高銘柄と判断され売られることでしょう。

ここで知っておいて欲しいのは、A銘柄の株価が割高か否かとか、プロでも難しい判断スキルを要求している訳ではありません。重要なのは、株式相場では割高だと判断された銘柄は、いずれ売られ、割安銘柄は、いずれ買い戻され、投資家の相対的市場平均値へ収束するということです。
基本原則でも触れましたが、サヤ取りは「売り」と「買い」銘柄を組み合わせて、ペアで売買します。このペア銘柄選びが最初に行う作業となります。

ペア銘柄はどうやって決めるの?

すかさず質問が飛んで来そうですが、ここでは単純に「両銘柄の株価の動きが類似しているもの」程度に思ってください。一般的には、ペア銘柄の株価傾向を統計学上の手法である相関関係をとることで判断している場合が殆どです。(類似している=相関関係がある と言います。)

相関関係があるペア銘柄としては、同一業種で同一業態の企業が基本となりますが、現在の日本企業は多様化してきて、業種を超えた範囲まで手掛けるところも多く、一概に業種が異なるから相関関係は無いとは言えないようになってきています。従って、基本は同一業種ですが、こだわる必要はないと思います。

下図に示すグラフは、相関関係のあるペア銘柄の株価変動とサヤ値変動を簡略化したものです。

サヤ取りグラフ サンプル

サヤ取りは株価の値動きを見るのではなく、銘柄間の価格差(サヤ)の開閉を見ます。

上図のグラフの中央部で「サヤの縮小」が確認されました。この時点では結果的にグラフ上では上昇へ転じていますが、未来のことなので上昇するか、下降するかは分かりません。但し、はっきりしているのは、サヤ値は今後拡大するということです。「サヤの縮小」を確認できたので、このタイミングで仕掛けます。

「売り」と「買い」は必ず同数(同金額)建てで仕掛けます。
A銘柄の株価(700円)とB銘柄の株価(680円)が近似していますから、仮に、両銘柄とも1,000株を売買することとします。

ここで問題なのは、どちらの銘柄を「空売り」するか?ということになります。

解答はズバリ、 A銘柄を買って、B銘柄を空売りすることになります。

「例題のグラフから当然でしょ!」と非難を浴びるかもしれませんが、ちょっと待ってください・・・、仕掛けたタイミングでは、上図のグラフのように株価が動くことは分からないはずです。もしここで株価の値動きを予想してしまうと「サヤ取り」ではない株式投資となり、わざわざB銘柄を空売りする必要もなくなります。逆にB銘柄の値上がりを予想して、買うべきだと判断してしまうかもしれません。

サヤ取りは銘柄間のサヤの開閉を見てれば良いのです。上図のグラフのように株式相場が上昇しても、逆に下降したとしても、サヤ値は拡大していくと考えればいい訳ですから、仕掛けた時点のサヤ値が過去のサヤ値の平均値よりも小さい場合は、A銘柄を買ってB銘柄を空売り、平均値より大きい場合は、A銘柄を空売りしてB銘柄を買えば良いわけです。

※ 説明を分かり易くするために過去のサヤ値の平均値としましたが、正確には「移動平均値」を使用します。

◆ 仕掛け内容の整理
銘柄区分 売買方法 株価 株数 計算式 金額
A銘柄 買い 700円 1,000株 700円 X 1,000株 + 手数料  700,000円 (手数料は省略)
B銘柄 空売り 680円 1,000株 680円 X 1,000株 + 手数料  680,000円 (手数料は省略)
合計金額 1,380,000円 (手数料は省略)

上図のグラフの右端部で「サヤの拡大」が確認されました。このタイミングで手仕舞い(決済)のため反対売買します。手仕舞い条件も、仕掛け条件と同様に予め設定しておくのが普通ですが、ここては手仕舞い条件に達したものとします。

◆ 手仕舞い内容の整理
銘柄区分 売買方法 株価 株数 計算式 金額
A銘柄 返済売り 800円 1,000株 800円 X 1,000株 + 手数料  800,000円 (手数料は省略)
B銘柄 返済買い 660円 1,000株 660円 X 1,000株 + 手数料  660,000円 (手数料は省略)
合計金額 1,460,000円 (手数料は省略)
◆ 損益確認
銘柄区分 仕掛け金額 手仕舞い金額 損益
A銘柄  700,000円 (手数料は省略)  800,000円 (手数料は省略)  100,000円 (手数料は省略)
B銘柄  680,000円 (手数料は省略)  660,000円 (手数料は省略)   20,000円 (手数料は省略)
合計金額 1,380,000円 (手数料は省略) 1,460,000円 (手数料は省略)  120,000円 (手数料は省略)

今回の例題では、最終的な損益は上表の通りとなりました。今回は都合よくB銘柄もサヤ値の拡大方向(値下がり方向)に動いたために、手仕舞い時には、仕掛け値より安く返済買いすることで利益を確保できました。
普段は、A銘柄と同一方向に推移することが多いのですが、稀にこんな状態になる場合があります。正に2重の喜びとなるわけです。

この説明で「サヤ取り」の方法を大まかに掴めたと思います。「サヤ取り」による株式投資の魅力も僅かながら伝わったのではないでしょうか。上昇相場であれ、下落相場てあれ、リスクヘッジされた「サヤ取り」技法を使用すれば、投資経験が浅くても怖がることはありません。
より安全に、より確実に儲けるには「サヤ取り」を使わない手はないのです。ただ、今回の説明でも分かるように「サヤ取り」を行うには、それなりの支援ツールも必要となってきます。 TradingTool SAYA は、そんな方のための支援ツールであり、非常に強力な武器にもなると自負しております。



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